『丁場紀行』フィリピン丁場紀行 No.9-3

◆フィリピン独特の乗り物
『丁場紀行』フィリピン丁場紀行 No.9-3◆2000年~2002年のマニラ
・入国時 : 
当時、男性がフィリピンに入国は仕事であれば商社マンか飲食店の女性斡旋が多く、私が入国する時にイミグレーションでは、『奥さんに会いに来たか?奥さんの家族に会いに来たか?奥さんをもらいに来たか?』と言われ、『仕事です。』と答えたら、『ダンサーとシンガーを手配しに来たか?』と毎回聞かれました。
次の難関は税関検査ですが、またもやイミグレーションと同じ質問なので同じ回答。次は荷物を開けさせられて、税関職員の手のひらには千円札のオモチャ。要するに千円くれたら荷物を調べないでパスさせてあげる。という事です。
・ホテルタクシー : 
1986年11月の三井物産マニラ支店長 若王子さん誘拐事件があってからは一般のタクシーに乗るのは危険との事で、ホテルと契約しているタクシーに乗ってホテルに向かうようにしていました。ホテルタクシーだけが入れるゾーンがあり、宿泊するホテルマンを見つけ、タクシーを手配してもらいます。
そのタクシーは安全ですが、ショートカットし裏道を走られた事があり、その時は、やばそうな人達に車を囲まれましたが、私の姿を見て、何故だか退散しました。お金を持ってなさそうに見えたのか? 同類と思われたのか?
『丁場紀行』フィリピン丁場紀行 No.9-3 ・当時の顔つき : 
日本人を見ると誰かが必ず言い寄ってきます。何かと鬱陶しいので、その対応として『近寄るな!』と言いたげなオーラを放ち、しかめっ面の険しい表情をしていたことを思い出します。
・当時の警備 : 
当時はテレサマーブル社の工場入口、丁場入口、レストランの入口、ホテルの入口等の至る所に銃をもった私設警備員が警備していました。その姿を見るたびに『警備してくれるのは安心できるが、その人が犯人になったら終わりやろな。その時はその時で私の運命やろな~~。』と思っていました。幸いに未だに生きています。
・当時の冷房 : 
事務所の中、車の中、ホテル内、部屋内、レストラン等では『歓迎のつもりなのか、アホほど冷房を効かせます。』寒くて寒くて凍える経験を何回もしました。浴槽に熱い湯を溜めて、体を温めてから食事に出かけた事もあります。暖房がない国なので、自身の部屋の冷房を止めても、ホテル内をガンガンに冷やしているので部屋の中は冷蔵庫並です。経験からの教訓ですが、現在も暑い国に行く時は薄手のパーカーとパジャマは長袖長ズボンを持って行きます
・最後に笑い話 : 
当時のマニラ空港内の喫煙ルームは大した案内もなく、知った者しか分からないような階段の下にありました。
2001年の12月だったか、私が一人で喫煙室に居ると、いかにも反社風の兄さんが入ってきて、その時の会話です。
*兄さん: おっ珍しい。先客がおったわ。仕事でマニラ?慣れてるようやけど今年はマニラは何回目?
*私  : そう仕事です。今年は6回目かな?もう飽きましたわ。
*兄さん: お互い大変やね。何処に送るの?
*私  : 名古屋です。
*兄さん: 名古屋か~。こっちは関西方面やけど何の便で送るの?
*私  : コンテナ船で輸送するんです。
*兄さん: コンテナ??? 飛行機ちゃうのん? コンテナで送って死ねへんか?
*私  : 死ぬもなんも大理石を送るんやから何も問題ないですよ。
*兄さん: 大理石?? 兄さんは何屋さん? 同業者ちゃうの?
*私  : ちゃいますちゃいます(違います違います)。私は石屋ですよ。
★結論 : 兄さんはダンサーとシンガーの手配師。私は石の手配師でした。完全に同業者と思われていたようです。

◆フィリピンの料理 : 
私の印象は、一般的はアジア料理で辛くもなく、甘くもなく非常に食べやすい料理と思います。
長年のスペイン統治やアメリカ統治の影響かスペイン料理屋、ステーキ屋さんが多く、美味しいお店が沢山あります。手持ちの料理写真は殆どないのですが一部を紹介します。
その中で2回ご馳走になった『レチョン』を解説付きで紹介します。レチョンとは生後2~6週間の乳飲み子豚の内臓を取り出し、香草や野菜を詰めた子豚一頭を丸ごと炭火で焼き上げた料理で、クリスマス、祝頃、歓迎時に欠かせないフィリピンで一番メジャーな料理でセブ島のレチョンが一番です。カリカリの皮は美味しかったです。
『丁場紀行』フィリピン丁場紀行 No.9-3 ◇全体的に美味しいフィリピン料理の中で、『これは無理やわ』と拒絶しながら、1度だけ挑戦し食べたのが『バロット』です。
写真のように孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵です。滋養強壮に良いとの事ですが見た目でノックアウト。
食べ方は殻を空けてスープをすすり、塩とレモン果汁をかかて殻をむいてムシャムシャと食べます。孵化寸前のヒナのくちばしや骨があるため、エビ殻のようなパリパリ食感と一般的なゆで卵に比べて濃厚な食味でしたが、見た目、味より羽根の食感が悪かったです。皆様も話のネタにご賞味あれ。
『丁場紀行』フィリピン丁場紀行 No.9-3 ◇フィリピンで何よりも美味しいのは南国フルーツです。ドリアン、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、マンゴー、バナナなどなど。食事中に飲むのはフレッシュマンゴージュース(熟れる前のマンゴージュースで甘みがなく酸味)が推薦、食後はマンゴー。
フィリピンライチも美味。ドリアンの果肉は巨大なイモムシ見たいで好んでは食べませんでした。種類が多く、美味しいのはバナナです。一般的はバナナからミニバナナ、モンキーバナナ、赤バナナ、カルバナナなどなど。どれもが濃厚な味でした。
『丁場紀行』フィリピン丁場紀行 No.9-3 フィリピン産の石種が少なく、今回は石以外の案内と当時のフィリピン事情をあれこれとが多く書きました。フィリピンに23回も訪問しているとトルコ、インドと共に非常に愛着があります。また丁場を勉強出来たのはテレサベージュファーンタン丁場です。
当時フィリピンでお世話になった三菱商事の皆さん、テレサマーブル社の皆さん、丁場作業員、また他丁場の皆さんが元気に過ごされている事を祈念致します。 
次回は何処を紹介するか??? ゆっくり考えたいと思います。 
長時間読んで頂きありがとうございました。

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