『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1

2020年8月から連載開始し、いつのまにやら『丁場紀行』8回目の発信となります。
前回は『中国丁場紀行 過酷編』を案内しましたが楽しく読んで頂けたでしょうか? 『一番過酷だった丁場視察』と案内しましたが、発信後に自身で読み返してみると、過酷だったのは『命がけの崖崩れ越え』だけだったように感じ、もっともっと過酷なハード日程の中国丁場視察出張があったはずだと調べたところ、笑えるような超ハード日程の出張に約1年後に行ってました。次回は『ブラジル丁場紀行』か『フィリピン丁場紀行』と予告していましたが、この思い返せば限界突破的な中国第2弾の『中国丁場紀行 もっと過酷編』をご案内致します。

その出張は、2016年6月14~22日 福建省→雲南省→広西省→江西省→湖北省→陜西省→山西省→遼寧省を駆けずり回った出張です。
過酷な内容は、9日間で①中国国内線9回搭乗、搭乗時間16時間40分 ②車での移動距離4,190km、車移動61時間 ③ホテル滞在時間(イン~アウト)44時間(平均5.5時間/日)、ホテルでの睡眠時間24時間(平均3時間/日)の超ブラック出張でした。『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1 笑うしかないような日程ですよね、ホテル滞在時間よりも車での移動時間が長いなんて。説明するまでもなく、ホテルでの短い睡眠時間を補ったのは、飛行機と車の移動中の睡眠です。幸いにも特技と言えるかどうかですが、私は乗り物に乗ったら直ぐに寝ることが出来ます。と言うより寝てしまいます。飛行機では搭乗し座ったら離陸前に寝てしまうことが多々あります。気付いたら『雲の上』なのです。
何時でも何処でも寝る事が出来き、何でも食べられるので、この超ハード出張にも持ち堪えられたのだと思います。
ホント、丈夫な体に感謝です
『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1◆食事の写真 : 
今回は、前半の食事写真がありません。ハッキリとは覚えていませんが、時間がなかったので軽食(麺類)で済ませたのか? 機内食で済ませたのか? 後半の写真はあったのでその都度紹介します。

■ 6月14日(火): 
飛行機は定刻で厦門空港に到着し、空港で中国駐在員の仲野と合流し、当時のアモイ事務所に移動。
事務所で打合せ後、15~16日を案内してもらう協力工場に訪問し打合せ。その後にアモイ空港に移動し、雲南省昆明に空路移動。その後、車で約3時間移動しホテルにチェックインしたのが夜中の2時半。
初日からこんな状況なので、この先どうなるのやら?と危惧したら、案の定、過酷な出張になりました。

■6月15日(水): 
睡眠時間2時間半で6時半に起床し、車で2時間かけて丁場に移動。

ツンドラシルバー : 
丁場は雲南省昆明市から北に約360kmの文山州に位置します。アモイストーンフェアーで展示されており興味を持ったので視察しました。薄グレーの地色に玉柄(粒柄)が全面的に入る大理石です。採掘は、小山の麓と頂上裏の2ピットで採掘しており、当社は麓のピットを指定しました。
艶乗りが良く床に最適と思いました。残念ながら現在まであまり採用されておりません。
『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1 ❷プラネットグリーン : 
丁場は雲南省昆明市から約300km(ツンドラシルバー丁場から約240km)の紅河県に位置します。
この石種(クオーツサイト系)はアモイの協力業者から紹介されていたので、この機会に工場と丁場に訪問する予定で、まず丁場主の工場を視察しました。田舎の工場とは思っていましたが訪問して驚きです。土間が土。この工場に製品発注するのではないので、在庫原石とスラブを確認しました。
丁場には時間切れで視察出来ませんでしたが、写真のように、深緑地に白柄は惑星(プラネット)のように流れる石種で、石質が硬いので艶乗りが良く本磨きは綺麗です。またレザー仕上の風合いが良いので扱い品目に加えましたが、残念ながら4年後に丁場閉鎖となりました。
『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1 ・その日の昼食 : 
丁場への移動中の田舎町の食堂で麺と揚げパンを食べました。完全なローカルフードです。
『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1 ・その日の夕食 : 
プラネットグリーン工場を出発して直ぐの田舎町で食べました。1品づつの料理写真はありません。
唯一写していたのが、ぬるいビールと正体不明の虫(たぶんセミ)の炒め物です。
『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1 ・ついでに昆虫食について : 
今も昔も人間は世界中で昆虫を食べていましたが、それは一部の国、一部の民族だけでした。わが国でも群馬県、長野県、岐阜県、宮崎県などの一部地域において、地方の食文化としてハチの子、イナゴ等を食しているし、最近では食用コオロギの養殖(主にコオロギパウダー用)に少なくとも26社が参入あるいは参入予定となっています。フランス料理ではエスカルゴを何の違和感なく食用されているし・・・・
私はというと、色々な昆虫を食べました。(正しくは食べさせられたです。)
面白がって注文するのか?注文者が食べたかったのか?などは聞いていませんが、色々と食べた印象は、
①イモムシ、カブトムシ系の幼虫は、揚げ料理は見た目も食感もまだマシですが、煮物は最悪、噛んだとたんに中身がプチュ~~と口に広がりオエ~~~となる。 写真がないのが残念。
②素揚げ、から揚げは見た目は虫そのものですが、香ばしくて美味しい。特に山東省で良く食されるサソリの素揚げに塩パラパラは青島ビールのツマミにピッタリ。
『丁場紀行』中国丁場紀行:もっと過酷編 No.8-1

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