『丁場紀行』イラン丁場紀行 2018年11月出張編 No.16-4

 

■11月15日(木): 朝から事務所併設の原石ヤードを視察し、今回のミッションは全て終了しました。

車移動でテヘランに22時に到着したいので、16時過ぎにはエスファハーンを出発です。

それまでの時間は、エスファハーンの歴史的建築物を案内して頂く事になりました。

 

◆まず、エスファハーンについて勉強しましょう。

テヘランの南約340kmに位置するイラン第3(テヘラン、マシュハドの次)の都市です。

エスファハーン(慣例的にイスファハン、イスファハーンとも表記)は、古くから政治、文化、交通の拠点であり、16世紀末にサファヴィー朝(1500年頃~1730年頃まで200年以上もイランを治めた王朝)の首都として栄えた街です。

特に16世紀から17世紀にかけてのアッバース1世の時代は『王の広場』を中心に『王のモスク』、バザール、宮殿、神学校が建設され、貿易が推奨されたため、世界の商品が集まり、『エスファハーンは世界の半分』と称されるまで繁栄した都市です。

街は16世紀以前に建設された旧市街と、サファヴィー朝のアッバース1世が建設した新市街で構成されています。

有名なイマーム・モスクなどがあるイマーム広場は『世界遺産』に登録されています。

街に点在するサファヴィー朝の建設物の特徴は、装飾用に青を基調としたアラベスク模様のタイルが多く使用されています。

その歴史的建築物の中で『イマーム広場』に建つ『アリー・カプー宮殿』、『シェイフ・ロトフォッラー・モスク』、『イマーム・モスク』を見学し、

その後は世界で最も美しい橋の1つと評価される、ザーヤンデ川に架かる『ハージュ橋』を見学しました。

 

◇イマーム広場

エスファハーンの街の中心にある南北512m、東西159mの広大な長方形をしています。

かつてはメイダーネ・シャー(王の広場)と呼ばれ、正式名称は『メイダーネ・ナクシュ・ジャハーン(世界の肖像に広場)』です。

現在は、シーア派の法学者ホメイニが中心になって1979年に起こったイラン革命の後に『イマーム広場(イマームとはシーア派の指導者の意味』に改称されました。

建築物の配置は、周囲を2層のアーケードで取り囲み、南辺中央には大寺院『イマーム・モスク』のイーワン状の門(今回見学)があり、

東辺には王族のための専用礼拝堂であった小寺院『シェイフ・ロトフォッラー・モスク』(今回見学)があり、

西辺には15世紀のティムール朝時代の宮殿をアッバース1世が増改築した迎賓館の『アリー・カプー宮殿』(今回見学)があり、

北辺にはバザールの門である『ダールワーザ・イ・カイセリヤ』があります。

『丁場紀行』イラン丁場紀行 2018年11月出張編 No.16-4

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『丁場紀行』イラン丁場紀行 2018年11月出張編 No.16-4

 

★★オニックスはヨーロッパ人(特にイタリア人)が好んで使用し、世界に広めたと思っていましたが、

イランでは約400年も前から重要な建築物にこのようにふんだんに使用されていた事に驚きと感銘を受けました。

グリーンオニックスの持つ神秘性を感じたのでしょうか?

 

◇イマーム広場案内の最後に、イマーム広場内のお土産屋さんを紹介しておきます。

エスファハーンは古くから工業都市として有名です。その工業製品の金属製品や青を基調とした焼き物(壺やタイル)が多く陳列されていました。

『丁場紀行』イラン丁場紀行 2018年11月出張編 No.16-4

 

◇ハージュ橋

エスファハーンの中心部にザーヤンデ川が流れています。

そこには17世紀以前にも遡る古い歴史を持つ5本の橋が現在も残っていますが、

中でも『ハージュ橋』は『エスファハーンの橋の華』や『世界で最も美しい橋の一つ』とも称されています。

サファヴィー朝アッバース2世の時代の1665年に完成しました。全長133m、21の流水路があります。

橋本体はレンガ造の尖頭アーチが連なり、その上にも小さいスパンのアーチ列がある2段のアーチ構造になっています。

この橋は、人を対岸に渡す機能の他に、水を供給する堰(セキ)、水上の美しい建築、そして川の上の憩いの場としての役割を果たしています。

写真が非常に少ないです。石が少なかったのか・・・疲労困憊だったのか・・・

 

『丁場紀行』イラン丁場紀行 2018年11月出張編 No.16-4

 

◆イランでのミッションが無事に全て終了しました。でも、終わりではありません。

最後の修行のようなテヘランへの車移動が残っています。テヘランまで約340km(車で約5時間30分)の長距離移動です。

あまり記憶がないので、たぶん爆睡していたと思います。

トラブルなく22時頃にテヘランに到着し、ドバイ便にチェックインを済ませ、いよいよイランとお別れです。

滞在時にお世話になったM氏、スタッフの皆さんに感謝します。

また我々を快く迎え入れてくれたイラン国とイランの自然に心から感謝します。

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