『丁場紀行』イラン丁場紀行 2018年11月出張編 No.16-5
■11月16日(金): テヘラン➡ドバイは、夜中運行なので爆睡。
ドバイでの乗継は4時間30分ありましたが、どのように過ごしたのか?
残念ながら微かにしか覚えていません。空港内をブラブラして椅子に座って寝ていたような???
ドバイ➡羽田の10時間のフライトではいつものように、寝て、映画見て、食べて、飲んで、寝て、映画見て、食べて、寝ての繰り返しで着陸の衝撃で目を覚ました。
羽田近郊のホテルにチェックインしたのは、24時を過ぎていました。チェックイン後はシャワーしてバタンキューでした。
■11月17日(土): 羽田近郊➡品川➡名古屋➡大垣➡桑名の自宅への帰路です。帰国時の長時間国内移動は疲労の追い打ちです。
今回は初めての国だったので疲れ度合いが2倍です。 疲れたぞ~~
■最後になりましたが、業務以外でイラン滞在時に感じたことを書き留めておきます。
・入国時のアライバルビザ申請手続きの担当者は、皆さん親切で的確に案内してくれた。
・アメリカ主導の経済制裁発動直後での訪問であったが、市民は落ち込んでいるように見えなかった。
・サービスエリアでは、コカ・コーラ等のアメリカブランド品が売られていた。
・車で移動中、道路沿いに工場をよく見かけた。
・道路にプラゴミが多く散乱していた。
・犬、ネコ、他動物をほとんど見かけなかった
・時期が11月でもあるが、緑が少なく、自然も建物も目に映る物全てがベージュ系に見えた…
・イラン市民は誰もが笑顔で接してくれる。
・ガソリン 1L=$0.2(現レートで約¥30円) ← さすが産油国、ガソリンは安価で水より安い。でも車は高価なのでボロボロの車ばかり)
・日本車は非常に少ない。 韓国車、フランス車が目につきました。また見たことのない車も多く走っていました。
■せっかくの機会なので、古い銘柄のイラン材と2018年11月の丁場視察以降に取扱いを開始したイラン材を紹介したいと思います。
◆2018年11月の丁場視察以降に取扱いを開始したイラン材
*❶~❽の古い銘柄については画像だけで紹介します。
*❾~⓰の新しい銘柄は、説明文と原石画像、丁場画像を添えて紹介します。
❾ モンタージュグリーン : 丁場未訪問ですが、丁場はアフガニスタンと接するイラン東部の南ホラーサーン州です。
某工事で海外の設計者のスペックで正体が分からなかったのですが、
2018年11月の視察時でのストックヤードに良く似た原石があった事を思い出し、照合した結果、この石種だと分かり原石の購入を開始しました。
他にはない地色が鮮やかなライトグリーンで、部分的に茶色の柄が混ざります。
石質的に艶が乗りにくいため、仕上は水磨きorレザー仕上を推奨しています。
❿ ジャングルグリーン : 丁場未訪問ですが、丁場はアフガニスタンと接するイラン東部の南ホラーサーン州です。
その名の通りジャングルを彷彿させるような色柄の石種です。学者によれば、岩石学分類では『緑色片岩』との事。
石質は非常に硬いのですが、艶が乗りにくく、仕上は水磨きorレザーを推奨していますが、レザーは凹凸が現れて非常に感じが良い思います。
この石種の持つ色柄は、クラシックな雰囲気がありながら高級感が漂う石だと思います。
⓫ ブルーラロシェル : 丁場未訪問ですが、丁場はイラン西南部のファールス州です。
世界的に珍しい濃紺、紺系の大理石です。『これは売れる。』と意気込んで購入しましたが、今のところイマイチです。
作者の特権で、この場を借りまして『ブルーラロシェルを宜しくお願いいたします。
⓬ モナコブラック : 丁場未訪問ですが、丁場はアフガニスタンと接するイラン東部の南ホラーサーン州です。
黒地に白い柄が霞状に入る珍しい硬質の黒大理石です。
原石写真を見て頂くと分かり易いですが、柄が3次元に入っているため柄合わせは難しく、一点物のカウンターやテーブル等に推奨します。
⓭ ココナッツベージュ : 丁場未訪問ですが、丁場はイラク、トルコと接するイラン北部の西アゼルバイジャン州です。
特に特徴のあるベージュ系大理石でないですが、丁場は安定しているので取り扱いを開始しました。
⓮ バニラマルフィル : 丁場未訪問ですが、丁場はイラン西南部のファールス州です。
特に特徴のあるベージュ系大理石でないですが、スペインのクレママルフィルの代替として取り扱いを開始しました。
⓯ ブルーヴォルテックス : 丁場未訪問ですが、丁場はアフガニスタンとトルクメニスタンと接するイラン東部のラサヴィーホラーサーン州です。
この石種の紹介を受けた時は購入を戸惑いましたが、営業の意見で取り扱うことになりました。
ブルー、グリーン、白、グレー、黒の織りなす自然の絵画の様な色柄は、これぞ地球の贈り物です。
⓰ ヴェルデオンデジャート : 丁場未訪問ですが、丁場はイラン中央部のエスファハーン州です。以前からこの石種の存在は知っていました。
古い銘柄でクラシックな風合いのライトグリーン大理石です。近年になり、外国の設計者がスペックする事が増えたため、取り扱うことになりました。
■最後に
今回の丁場紀行は、10ページ程度を想定していたのですが、ほとんどの方が行かれたことがなく、
今後も行かれることがない『イラン』を題材にしたので、アレもコレも、アッチもコッチもと書いている内に過去最高枚数を更新し、17ページになってしまいました。
この『イラン丁場紀行』を書いたことにより、後世に少しですがイラン情報を残せたと思います。
では、この辺で『イラン丁場紀行 2018年11月出張編』を終了します。
次回は『ナミビア丁場紀行』を案内する予定です。
以上 ありがとうございました。