『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2

■5月9日(火): 
昨夜 就寝02:00に関わらず5時に起床。メール処理をして散歩に出たがホテル周辺には何もなく、ホテル外観とBさんの車(ポルシェSUV MACAN S)を羨ましながら眺めていた。今回の出張はこのポルシェで約2,100kmを移動することになった。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2 朝9時30分にホテル出発し、約4時間掛けてアンブロシア丁場に移動。丁場近郊のパン&総菜&スイーツのお店で軽い昼食しました。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2
アンブロシア : 
丁場はテッサロニキ市から約320km(車で約4時間)のイプロス地方 テスプトティア県に位置します。
前項に書きましたが、今回の出張の最大ミッションがこの丁場視察と原石検品でした。ギリシャ内でも地元でしか知られていない石種なので、丁場も小さく採掘量も少ない石種です。
採掘はなんと、家族3人(お父さんが社長でおじいさんと息子さんの3代)で採掘している微笑ましい丁場でした。
当社としても初めての石種なので、まずは決定した工事を施工し、出来栄えを見てから続けるか判断したいと思います。ベージュ系の更紗柄で私の印象は古風な雰囲気と新鮮さを合わせ持ったイメージです。今後期待できると思います。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2
丁場視察及び原石検品後、宿泊地のカヴァラにポルシェで雨の中を爆走し約6時間の移動。時に190km、最高200km。流石ポルシェ200kmでも安定。途中の休憩場所でギリシャ若者のスズキ エスクードの改造車と遭遇。『カッコいいね~~』と褒めると大喜びで我々と記念写真。
21時にホテルに到着、速攻でチェックインし、カヴァラ漁港の近くのシーフードレストランに向かって美味しいビール、ワイン、料理を頂きました。尚、今回のギリシャでは皆さんが喜びそうなゲテモノ料理はなく、美味しい料理ばかりの写真となります。期待外れでゴメンナサイ。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2 ■5月10日(水): 
カヴァラ宿泊時の定宿ルーシーホテルでも5時に目覚めてしまいました。メールチェックし、一人で早朝散歩。ホテル横には小さいヨットハーバー、裏の海からはタソス島も見えます。散歩といってもホテル廻りだけで切り上げ、朝食を食べ過ぎました。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2
カワラホワイトアイリスホワイト : 
丁場はカヴァラ市内から約30km(車で約50分)に位置します。
1960年代から採掘開始し、比較的古くから流通している石種です。カヴァラ地区、ドラマ地区では一番古い石種です。
現在のギリシャ国内の住宅や公共施設には一番多く使用されています。(トルコでのストリアートオリンピコと同じ)同じカヴァラ地区で6丁場あり、それぞれ若干柄が異なります。現地ではカヴァラセミホワイトが流通名です。
当社は柾目挽をカワラホワイト、平目挽をアイリスホワイトとして異なる名称で提案しています。私としては平目挽のアイリスホワイトがお薦め。白系大理石の中ではコスパが良いと思います。
最近まで日本で流通しなかった理由は、ギリシャ国内の需要が多く、長らく輸出されていなかったからだと思います。『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2
*その後にカヴァラ港のフェリー乗り場に移動し、フェリーでタソス島に約40分の船旅。20年前のフェリーは小さく、揺れて揺れて大変でしたが現在は利用客(バカンス客)が増えて、フェリー会社も増え、フェリー自体も大きくなりゆったり乗れます。乗船中はちょっとした息抜きになります。もちろんシーズンオフなのでガラガラでした。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2 タソスホワイト : 
当社と懇意の丁場はタソス島のフェリー乗り場から15分程度に位置します。(他の丁場はもっと奥にあります)
現在、タソス島にはタソスホワイトを採掘している業者は4社ですが、当社はその中で最大手の丁場と懇意です。
皆さんはタソスホワイトといえば真っ白なイメージだと思いますが、丁場全体はキズまみれで、グレーラインが混入しており、そのグレーラインに沿って挽いて、グレーライン、山キズ、グレー地ムラを除いた『トロ部分』が製品になっているので製品は非常に高価なのです。各丁場オーナーは原石での販売はクレームだらけになるので、基本的には原石販売していません。スラブor製品or規格品の販売だけなのです。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2❹バルカンホワイト : 
タソス島のフェリー乗り場から約1時間のタソス島中央部山頂付近から採掘している。現在の丁場採掘業者は1社。
この石種を紹介された当時(約20数年程前)は、平目使用であったが、現在は柾目で使用される場合もあります。
平目の場合は、地色の濃淡が水に墨を落したようにもや~~っと広がったような模様となります。
よくよく見たら粒々結晶の白大理石ですが、柄不安定、所々の袋キズ混入、地色のバラツキでの品質不安定のため、当社は積極的な提案は控えています。
余談になりますが、2016年9月に丁場視察した時は、丁場付近で山火事が発生していて、道沿いの山火事を横目にまた空からの消火活動を見ながら丁場に向かった事を思い出しました。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2
皆さんもニュースで御存知だと思いますが、今年の熱波異常気象で7月にはヨーロッパ各地で山火事が発生しています。ギリシャ ロードス島とクラバス、スイス南部 バレー州、イタリア シチリア島など大きい被害が出ています。
ヨーロッパでの山火事の原因は、湿度が低いヨーロッパでは気温が高く乾燥していると自然発火しやすくなります。乾燥で落ち葉の水分が抜けて、風などで乾燥した枯れ葉どうしが擦れるとその摩擦で火が起こり、回りの枯れ葉や木々に燃え移って火災になるといいます。
『丁場紀行』ギリシャ丁場紀行 2023年5月出張編 No.10-2

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