『丁場紀行』ヨーロッパ丁場紀行 前編 No.19-5
【第5回】ブルガリア産ライムストーンを訪ねて
■■次に、2017年5月と2018年9月に訪問したブルガリア産ライムストーンを案内します。
◆ブルガリアヨーグルトでしか馴染みのない国なので、ブルガリアを理解していただくための基礎知識です。
・正式国名 : ブルガリア共和国(Republic of Bulgaria)
・面積 : 約11.1万km²(世界103位、日本の約1/3)
・人口 : 約667万人(2026年データ)
・人口密度 : 61人/km²
・首都 : ソフィア
・民族 : ブルガリア人 約80%、トルコ系 約10%、ロマ 推定約10% 等
・言語 : ブルガリア語
・宗教 : 大多数はブルガリア正教(ギリシャ正教等が属する東方教会の一派)。他にイスラム教徒、少数のカトリック教徒、新教徒等。
・政体及び議会 : 共和制、一院制(240名、任期4年)
・元首 : イリヤナ・ヨトヴァ大統領(ラデフ大統領の辞任に伴い、副大統領から昇任し、2027年1月まで大統領職を務める)
・通貨 : ユーロ
・時差 : 7時間(日本の方が7時間進んでいます。日本時間-7時間=ブルガリア時間)
〔サマータイム期間は6時間〕

◆2017年5月、初ブルガリアは、羽田➡ミュンヘン➡テッサロニキ(ギリシャ)に入国し宿泊。翌朝、車で道中の工場を視察し、ソフィアに向かいました。テッサロニキから約300km(車で約4時間)北上し、ブルガリアの首都ソフィアへ向かいました。
テッサロニキは、ギリシャではアテネに次ぐ2番目に大きな都市として、経済や産業、商業、政治の中心であると共に、南東ヨーロッパの交通の一大拠点で、テッサロニキ港はギリシャや南東ヨーロッパの後背地にとって重要な役割を果たしています。
ドラマ地区やカヴァラ地区から産出するアヤックス、レイアホワイト、タソスホワイト等は、このテッサロニキ港から世界に船積みされます。
その華やかな都市からブルガリア国境に近づくにつれて、どんどん田舎町になります。
国境を抜けると風景は『完全なヨーロッパの田舎町』です。
青空、山、畑、平原しかない世界が広がっています。

◆ブルガリア産ライムストーンは、約110年前から採掘され、『ブラッツァ』の名称でヨーロッパでは歴史のある石種として流通していました。
しかし、日本では扱う業者が少なかったため、馴染みのない石種です。
丁場は、ソフィアより北北東に約100km(車で約1時間30分)のVRATSA州 MEZDRA市近郊に位置します。
現地ではブラッツァですが、流通名はブルガリアライムストーン、ブルガリアベージュです。
見た目はブランコドマール風ですが、比較的硬いライムストーンです。
丁場は、次に紹介するベネレも含めて、2018年9月時点では、大手丁場2社(2社ともギリシャ資本)と中小丁場8社(全てブルガリア資本)が採掘していました。
丁場自体は横に奥に広げているようで『スゲー広いな~~~』といった印象でした。

◆ベネレ
丁場はソフィアクリームと同地区(ソフィアクリームとは約15kmの近距離)に位置します。
この石種も現地ではブラッツァの一部として扱われていますが、地色は若干薄く、モヤモヤ柄が長手に流れるタイプです。
丁場はソフィアクリームほど広くないですが、ワイヤソーで計画的に採掘しています。

◆他に紹介する石はないため、ブルガリアで食べた料理やデザートを紹介します。もっと沢山食べたのですが写真はこれしかありませんでした。

◆ブルガリア紹介の最後に、ソフィアを少し案内します。
ソフィアはヴィトシャ山のふもとに位置し、ブルガリアの政治、経済、文化、教育の中心地であり、ヨーロッパ最古の都市の一つです。
その歴史は7,000年以上に及ぶとされております。そのため歴史的建造物が多く残っています。
また、比較的新しい建築物はブルガリア共産党時代に建造されています。
外装がクリーム~ベージュに見える部分には、全てブラッツァが使用されています。

▶次回【第6回】ドイツ・ジュラマーブルとミュンヘン散策編 につづく


