『丁場紀行』インド丁場紀行 第3弾 2024年12月出張 過酷移動編 No.15-7
■12月17日(火):昨夜寝たのが夜中の1時で起床は3時半。睡眠時間2時間半でした。ヘロヘロ状態で丁場視察最終日のマドゥライ地区強行日帰りです。
チェンナイ空港➡マドゥライ空港➡車 約180km➡丁場 2か所➡車 約150km➡マドゥライ空港➡チェンナイ空港の大移動です。
当初はマドゥライ地区の丁場視察は予定していなかったのですが『某現場C』の候補になりかけた『バニラホワイト』の丁場調査を現場から要請されたので、急遽、出発10日前に丁場視察をスケジュールに組み入れました。
夜明け前にプロペラ機に搭乗し、一路マドゥライに1時間25分のフライト。機内では爆睡。無事にマドゥライに到着し、バニラホワイト丁場まで約180kmのドライブですが、途中のドライブインで朝食にまたもやポテトマサラドーサを食べました。
その後、真夏のインド南部をひた走りました。暑い~。午前9時過ぎで30℃超えています。ジャイプール地区との温度差20℃以上です。
⑭ バニラホワイト:丁場はマドゥライ空港から北に約180kmに位置します。このエリアにはベージュ系の流れ柄御影石が多種産出しているのは聞いていましたが、色柄が不安定で、丁場も閉山したり、別の場所で再開したりの認識だったので、今まで視察していませんでした。
しかし『某工事C』で候補に挙がったので調査することになりました。AピットとBピットの2か所(同じ丁場オーナー)を視察。
ピット間の距離は徒歩で約10分です。両ピット共に比較的新しい丁場で非常に黒柄(グレー柄)が多く、色柄不安定、傷が多いため原石サイズは比較的小さくバラバラ。
数量的には対応できるが品質的には不安があり『某C工事』には提案出来ないと判断し、帰国後に現場へ報告しました。
*日本でバニラホワイトと呼ばれていた石種の丁場は既に閉山しています。今回は色柄の似た現地名アイボリーホワイトの丁場 を視察しましたが、現地ではアイボリーホワイトと称する丁場が数か所あります。
この中で安定して採掘されているという丁場を視察しましたがこの結果になりました。
⑮ コロニアルホワイト / コロニアルゴールド:バニラホワイト丁場の近郊に別石種の丁場があるとの事で視察することになった。
2019年から採掘開始した比較的新しい石種の丁場であった。一つの丁場内に黒系帯とベージュ系帯が存在、更にベージュ系帯はホワイト系とゴールド系に区分けしている。欧州向けにゴールド系が人気。
採掘場所によって色柄が全く異なる表情になる上に、原石毎に色柄が大きく異なるため物件をまとめるには難しいと判断しました。
■12月18日(水):昨日の車移動は約410km、丁場視察最終日も9時間も車に揺られていました。
ホテル到着は21時30分。そのまま夕食し、部屋に戻り、シャワーで汗を流し、メールチェック、写真整理、荷物パッキングをして 就寝は夜中の1時、そしてインド最終日も5時起床です。
今日は帰国日です。11時過ぎのフライトなので8時半にホテルを出発すれば間に合うんですが、疲労困憊の割には朝早く目覚めました。
おじいちゃんは朝早く目覚めてしまうんです。朝食は6時30分からなので、ゆっくりとチェンナイの朝を過ごしました。
ホテルでの朝食は13日以来でした。残念ながらカメラもスマホも部屋に忘れたので写真はないですが、ありきたりのバイキングでした。
チェンナイ➡デリー(国内線)、デリーで乗継4時間半程度、デリー➡羽田へ直行便。
■12月19日(木):機内では食事時間以外はほとんど爆睡していました。寝ているうちに定刻で羽田に5時55分に到着しました。
大きなトラブルなく、丁場での事故もなく、車移動 合計約2,330km/56時間でも事故もなく、体調不良にもならなかったのは不思議なくらいの過酷移動出張を終えることが出来たことにインドの神様に感謝感謝です。
一番感謝しなければならないのは、13日夜に義父が亡くなったにも関わらず我々の案内を最後まで続けて頂いたモケシュさんです。
モケシュさんのプロ根性、プロ精神に感服しました。『モケシュさん、ありがとう。』
今回の丁場紀行は、初めてジャイプール地区を視察した事もあり、気合を入れて石、丁場、動物、現地の食事、調査風景、道中の景色、など盛沢山の文章と写真で紹介しました。
日記的に書いたので枚数が予想以上に多くなってしまいましたが、最新のインドを満喫して頂けましたでしょうか?
この辺で『インド丁場紀行 第3弾 2024年12月出張 過酷移動編』を終了します。次回は『イラン丁場紀行』を案内する予定です。
以上 ありがとうございました。